ーーーー【追記】ーーーー
2023/11/21現在、SiriLは1.2.0でリリースされています
この記事の内容とは少し異なっているので、新しい記事をご覧頂けたら嬉しいです
ーーーーーーーー
Twitterで「SiriL」っていうフリーの天体画像処理ソフトを知り、面白そうだったので早速インストールして使ってみました
■SiriLダウンロード
このページからダウンロードできます
バージョンは1.0.2
私はWindowsなので「64-bit Windows」をクリック
インストーラを起動してサクサクっとインストール完了です
■起動画面
起動するとこんな画面です
なにから手を付ければいいのか全然わからなかったので、チュートリアルページを見てみました
■コンポジット処理(うまくできませんでした💦)
コンポジット処理からできるみたいです
2023/11/21現在、SiriLは1.2.0でリリースされています
この記事の内容とは少し異なっているので、新しい記事をご覧頂けたら嬉しいです
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Twitterで「SiriL」っていうフリーの天体画像処理ソフトを知り、面白そうだったので早速インストールして使ってみました
■SiriLダウンロード
このページからダウンロードできます
バージョンは1.0.2
私はWindowsなので「64-bit Windows」をクリック
インストーラを起動してサクサクっとインストール完了です
■起動画面
起動するとこんな画面です
なにから手を付ければいいのか全然わからなかったので、チュートリアルページを見てみました
■コンポジット処理(うまくできませんでした💦)
コンポジット処理からできるみたいです
- まずはエクスプローラでプロジェクト用のフォルダ「ワーキングディレクトリ」を作成しておきます
- 続いて、予めフォルダ内に以下のフォルダも作っておく必要があるみたいです
・biases:バイアスフレームを保存する
・darks:ダークフレームを保存する
・flats:フラットフレームを保存する
・lights:ライトフレーム(天体が写っている画像)を保存する
lightsフォルダにライトフレーム、darksにはダークフレームを保存、flatsにはフラットフレームを保存したんですけど、バイアスフレームは作ったことが無いのでダークフレームを保存してみました - Sirilで手順1で作ったワーキングディレクトリを開きます
今回は"M20\2022-04-11"を開きます - 「スクリプト」-「OSC_Preprocessing」を開いて、[Run Script]をクリック…したんだけど、Consoleを見ると
00:51:47: コマンド: stack を実行中
00:51:47: No sequence `bias' found.
ってなってて処理できないみたい (´・ω・`)
どうすればいいかな?
ていうか、本当はコンポジットに使うライトフレームは既にダーク/フラット処理が済んでいるものなので補正は要らないんです
こういう時はどうすればいいのかチュートリアルの別のページを読んでいたらスクリプトを追加できるみたい
で、以下のページを見てみたらありました
ダーク、フラット、バイアスを除いてコンポジットするスクリプト
”OSC_Preprocessing_WithoutDBF.ssf”
念のため、フラットなしとダークなしもダウンロードしておきました
ダウンロードしたスクリプトファイルは以下のフォルダにコピー
C:\Program Files\SiriL\scripts
管理者権限が必要っていう警告が出るけど「続行」をクリック
Sirilを再起動すると追加されていました
改めてWithoutDBFをクリックして実行したんだけど…「前処理」が終わって恒星リファレンス作成のところでエラーになっちゃう💦
01:07:09: コマンド: register を実行中
01:07:09: Registration: processing using method: Global Star Alignment (deep-sky)
01:07:09: Global star registration: with the current memory and thread limits, up to 4 thread(s) can be used
01:07:10: Reading FITS: file pp_light_00001.fit, 3 layer(s), 4952x3288 pixels
01:07:10: リファレンス画像:
01:07:10: Findstar: processing...
01:07:11: Found 0 stars in reference, channel #1
01:07:11: There are not enough stars in reference image to perform alignment
01:07:11: Preparing sequence processing failed.
仕方が無いので今回はコンポジット処理を諦めました
きっとなにか設定が足りないんですね💦
■画像処理
コンポジット処理がうまくできないので、前回ステライメージ9でコンポジット→前処理を施したTIFF画像を使うことにしました
FITS画像を使いたかったんですけど、開くと真っ黒でなにをしてもうまく表示できなかったのでTIFFにしました
コンポジット処理がうまくできないので、前回ステライメージ9でコンポジット→前処理を施したTIFF画像を使うことにしました
FITS画像を使いたかったんですけど、開くと真っ黒でなにをしてもうまく表示できなかったのでTIFFにしました
- [開く]ボタンからTIFF画像を開きます
開くと「赤」が選択されているのでモノクロで表示されます
画像左上の[RGB]をクリックしてカラー表示してみます - チュートリアルによると、まずはトリミングなんですけど今回は全体を使いたいのでパスして「背景グラデーションの削除」をします
「画像処理」-「Background Extraction…」を開き各パラメータをこんな風に設定して[生成]ボタンをクリック
すると、プレビュー画像に赤い□マークが表示されます
Grid toleranceを調整して[生成]を何度か繰り返して□マークが星雲に被らないようにしました
今回は 0.01という最低値になりました
この状態で[Compute Background]をクリックして[Apply]で適用します - 続いてカラーキャリブレーションをします
「画像処理」-「色補正」-「フォトメトリック色補正」を開きます
最初に入力しておかないといけないのは「焦点距離」と「ピクセルサイズ」です
焦点距離はわかるとして、使っているカメラのピクセルサイズはカメラの仕様書などから調べておく必要があるんですね
今回使ったカメラはQHY168Cなので"4.8"にします
焦点距離はBKP200/F800+F4コマコレクタなので"800"です
続いて虫メガネマークのところに天体名を入力するか「Right Ascnsion」、「Declination」に中心座標(J2000)を入力します
まずは天体名でやってみようと思うので"M20"と入力して[Find]ボタンをクリックします
すると「Right Ascnsion」、「Declination」にも座標が設定されました
この状態で[OK]を押してみるとプレートソルビングに失敗したというエラーが表示されました
[OK]を押して閉じ、[Downsample image]をOnにして[OK]を押してみると今度は違うメッセージが表示されました
恒星を認識できないみたいなので手動で設定します
「>星の検出」を開いて[Manual detection]をOnにします
この画面は開いたまま置いておいて…
恒星の指定はRGBモードではできないようなので、プレビュー画像の左上の[緑]をクリックします
画面右下にある「1」っていうボタンを押して等倍表示にし、適当な恒星をドラッグして囲みます
プレビュー画像上の適当なところで右クリックして「星を選択」をクリック
選択した星が一つだけ登録されているので★3つのボタンをクリックして検出します
沢山検出されるので「Threshold」を今回は"2.0"に設定して152個の恒星を設定しました
[閉じる]をクリックして閉じ、「Photometric Color Calibration」画面に戻り[OK]ボタンを押してみます
すると今度はConsoleにはこんな風に表示され、ちゃんと処理をすることができました
01:54:16: Background reference:
01:54:16: B0: 1.69940e-01
01:54:16: B1: 1.97009e-01
01:54:16: B2: 2.10117e-01
確認のためプレビューを「RGB」に切り替え、画面右下の「画像をウィンドウに合わせる」(「1」の左のボタン)をクリックしてみます
でも、急に縮小表示をしてもどう変化したのかわかりにくいですよね
それを確認するため画面上部の「←」ボタン(ホームの右側)と「→」ボタンをクリックして変化を確認します
これで良ければ…というか、これ以上弄りようが無いので[閉じる]ボタンをクリックして閉じます(※[OK]ボタンじゃありません) - チュートリアルによると、つづいて「デコンボリューション」をするようです
「画像処理」-「逆畳み込み」を開きます
ここも等倍表示後に[+]を1,2度押して画像を拡大し、「半径」と「Corner radius boost」を調整して[Apply]をクリックします - 次は「asinh関数を使ったヒストグラムのストレッチ」です
まずは「ディスプレイモード」が「線形」になっていることを確認します
「自動イコライゼーション」などになっていれば変更します
「画像処理」-「Arc sinh 変換」を開きます
ここは全体像を見たいので表示を縮小しておきます
Stretch factor と Black Pointを調節して[Apply]をクリックします
なんとなく、わたしの場合はBlack Pointを先に動かしてからStretch factorを上げる→またBlack Pointを調節してStretch factor…のようにした方が分かりやすかったです - 続いて「ヒストグラム調整」です
画面右下にあるこのボタンをクリックして「ヒストグラム変換」画面を開きます
歯車ボタンを押して自動調整をさせてからヒストグラムのシャドウ側と中間位置を調節して[Apply]をクリックして適用し[閉じる]をクリックして閉じます - 「緑色のノイズ除去」をします
「画像処理」-「グリーンノイズを除く」を開きます
パラメータはいじらずにそのまま[Apply]して[閉じる]をクリックします - 「彩度」の調整
「画像処理」-「彩度」を開きます
AmountとBackground factorを調節して[Apply]をクリックします - 画像を保存します
画面右上の「↓」をクリックしてファイル名を指定して保存します
保存形式は拡張子で判断しているようなので、FITSなら".fit"、TIFFなら".tif"、JPEGなら".jpg"のようにします
コメント
コメント一覧 (9)
いつもブログを拝見し、楽しみにしている者です。
お人柄が伝わってくるような暖かい画像、丁寧でほっこりした内容に癒されています。ブログのタイトル通り、本当に「宙」が好きなんだと伝わってきますね。
もちろん、画像も素敵です。
私も半年ばかり画像処理はSiriLに切替えて愛用しております。
フリーソフトですが、その多彩な機能と処理効果には毎度驚かされます。
なのに、私のような初心者にも使い易いのもgood pointです。
画像処理の中に「ウェーブレット変換」がありますが、これもお薦めです。
特に星雲や分子雲等の表情と表現が非常に豊かになります。
SiriLはEUでは名高いようですが、日本では使ってる人が少ない?ようなので、投稿をお見掛けし思わずコメントさせて頂きました。
「宙が好き」、これからも楽しみにしております。(長文にて失礼)
アル
がしました
蛇足になりますが、もう一点ご参考まで。
アルさんは数秒単位の短時間多数枚露出で撮影、コンポジットされていると思います。(間違いかな?)
もしそうであれば、このSiriLには撮影画像を幾つかのパラメーターで評価して
可視化・順位付けする機能が装備されています。
コンポジットの際に画像の選択、除外ができますので、かなり戦力になるのではと思います。Srilは大変高速処理ができる優れものです。
これから梅雨の季節に突入しますが、お互い「宙」を楽しめるといいですね。
では、失礼します。
アル
がしました
下記は私がSiriLを学ばせて頂いたブログです。
https://ameblo.jp/amstersky/entry-12722881133.html
amsterskyさんという方の「いつも曇天・・・アムステルダムの星空」という
ブログです。大変判り易く、作品も非常に素晴らしく感動します。
アルさんが息詰まったとき等にもアドバイスが頂けるのではないかと思います。
(私など足元にも及びませんです 笑)
アルさんの参考になれば嬉しいです。
では、失礼します。
追伸)6月2日も撮影に勤しんでいましたか (笑)
楽しみですね。
アル
がしました
「息詰まったとき」→「行き詰まったとき」の間違いでした。
アル
がしました
来年も楽しみにしていますが、無理してよくダウンしているので身体には十分気をつけてくださいね!
余計なお節介なのは重々承知の上で!
タバコは吸わない方が……💦
では、良い年末年始をお過ごし下さい(^-^)
アル
がしました